夫婦で副業を始めたら衝突ばかり…それでも乗り越えられた理由

夫婦のこと・パートナーシップ

副業を始めて気づいた「価値観のズレ」

私たち夫婦は、出会って10年以上、結婚して5年になります。
お互いのことはよくわかっていると思っていましたし、ケンカもほとんどない関係でした。

でも、一緒に副業を始めたことで、今まで感じたことのない衝突が増えていったんです。


「頑張ってるのに成果が出ない」焦りと生活の乱れ

副業をスタートさせてからは、思うように成果が出ず、気づけば家の中はどんどん散らかっていきました。
洗い物は放置、夜は作業、朝起きてから片付ける。
そんな生活が当たり前になっていきました。

「今やりたいこと」に夢中になるあまり、それまで大事にしていた日常のリズムがどんどん崩れていきました。


夫は初めて見つけた「夢中になれること」

もともと夫は、人生で何かに没頭するという経験がほとんどなかった人です。
でも副業を始めてから、まるで人が変わったように前のめりに取り組み始めました。

私は最初、その姿を見て「応援したい」と素直に思っていました。
でも、一緒に作業していくうちに、次第に“これって私に合ってないかも…”という違和感が出てきたんです。


温度差が生み出したモヤモヤとすれ違い

夫は少しずつ楽しみながら挑戦を続けている。
私はどんどん「これで本当にいいの?」という気持ちが強くなっていく。

頑張ってるのはわかるけど、お金が全然残らない。
生活も回ってないし、成果が見えないまま走り続けるのが怖い。

でも夫はそんな私の不安を気にする様子もなく、没頭し続けていました。
次第に、お互いの“見ている未来”がまったく違う方向になっていったんです。


睡眠不足と心の余白のなさが、優しさを奪っていった

夫は睡眠を削って作業していました。
私も本業をこなしながら副業の時間を捻出していて、常に余裕がない状態。

些細なことでイライラしたり、つい言いすぎたり…。
今思えば、「コンディションが整ってないと、まともに話し合うことすら難しい」ということを思い知らされました。


口に出せなかった本音があふれた日

ある日、いつものように意見がぶつかり、私はついに言ってしまいました。

「頑張ってるのはわかるけど、結果出てないじゃん。どうするつもりなの?」
「副業を本業にしたいって言ってる割に、お金や数字の管理もできてないよね…」

すると、夫が涙をこぼしました。
出会って10年以上、初めて見る“男泣き”でした。


攻撃の裏側にあったのは、「認めてほしい」の気持ち

あとで夫が話してくれました。

「夢中でやってるのに、責められてるように感じた。
認めてもらえない、応援してもらえないと思って、反射的に怒ってた。」

私も、ただ「少しでいいから家のことも見て」「もう少し現実を考えて」と伝えたかっただけ。
なのに、気づけばお互い攻撃モードになってしまっていたんです。


まずは“暮らしの土台”を整えるところから

話し合いを重ねて気づいたのは、「余裕がないと優しさもなくなる」ということ。

私たちはまずこう決めました。

  • ちゃんと寝る
  • ごはんをちゃんと食べる
  • 仕事以外の時間をちゃんとつくる

ものすごく基本的なことだけど、それがあってこそ、ちゃんと向き合えるんだと実感しました。


話せるようになったことが、いちばんの変化

今でもケンカはします。
でも、以前のように感情的にぶつけ合うことはぐっと減りました。

それは、価値観が違っていても、「話し合えば大丈夫」と思えるようになったから。
無理に同じ方向を向かなくても、お互いの考えを尊重できる関係に変わってきたからです。


離婚しても副業をやる…?あの一言にゾッとした話

あとになって夫がこんなことを言いました。

「副業やめてって言われたら、たぶん離婚も視野に入れてたかもしれない。笑」

そのとき私は笑いながらも、ちょっとゾッとしました。
あのまま話し合いもせず、ぶつかり続けていたら——
本当にそんな未来もあったかもしれないと思ったんです。


おわりに:ぶつかっても、話せることが大切

「ぶつかる=悪いこと」だと思っていたけれど、
今なら思います。

ぶつかるからこそ、見えてくることがある。
そして、お互いが本音で話せるようになるまでに、時間がかかってもいい。

夫婦って、すれ違うのが普通。
でもその中で、ちゃんと向き合おうとすることが、一番大事なんだなと実感しています。


また「価値観の違いをどう受け入れていったのか?」
自己理解を通して変わった夫婦の関係性について書いてみようと思います。

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