2023年6月、待望の女の子を出産しました。
里帰り出産をして、産後1か月は授乳やおむつ替え、寝かしつけで毎日があっという間。
赤ちゃんが1時間半から2時間おきに起きるので、寝る暇もほとんどありませんでした。
母体は短時間の睡眠でもなんとかやっていけるようになってる、とは聞きますが、
頭痛がするし、歯を食いしばって寝てしまうので顎が痛くなる始末…。
とにかく「生き延びる」のに必死でした。
世のお母さんはこれを乗り越えてきたのかと、本当にすごすぎるよ・・・と思っていました。
少しずつ家族の生活が整ってきた頃
1か月を過ぎ、家に戻ってから少しずつ落ち着いてきました。
睡眠も少しずつまとまって取れるようになり、なんとかやっていけそうだな、と思い始めました。
でも夫は夜勤もある仕事で、週に2日は家にいないので、ワンオペ育児の不安はやっぱり大きかったです。
眠気をこらえては娘と過ごす毎日が続きました。
眠い、早く帰ってきてくれないかな・・・と。
夫の葛藤:キャリアか家族か
そんな時、夫が突然「このまま仕事を続けていけば役職が上がるけど、働き方がブラックになりそうだ」と話し始めました。
彼の会社は年功序列で、昇進には「鬼のような部署」を経験するのがほぼ決まりのようです。
朝7時から終電まで働き、土日も出勤、家族との時間なんて取れない。
そんな生活を見据えたとき、「このままやっていきたくない」と気づいたそうです。
結婚当初は「役職について、家族を養っていきたい」という思いが強かった彼も、
副業でやりがいを感じるようになってからは、今の仕事が合わないとより強く感じるようになったみたいです。
育休を取るという提案に、不安いっぱいの私
「育休を取ろうと思うんだけど、どう思う?」と夫が相談してきたとき、頭をよぎったのは「育休って生活どうなるの?」という不安でした。
私はすでに会社を辞めて収入がなく、家計は夫の収入のみです。
もし収入が減ったらどうするの…?という気持ちで、顔が大反対!と書いていたそうです。笑
夫もその気持ちは分かっていて、「難しいよね・・・。でも、今の働き方でこの先やっていける自信はない」と言いました。
育休を取って、少し自分の将来を考えたいというのです。
一人で向き合った不安と現実
その夜、一人で静かに自分と向き合いました。
心の中ではずっと、「本当は何が怖いんだろう?」と問いかけていました。
反対している自分がどこかで間違っている気がしていたのです…。
育休を取ることで生活がどう変わるのか、家計はどうなるのか、
そして「私がこの子を守らなきゃ」という強い責任感。
これらの気持ちがごちゃ混ぜになって、頭の中はぐるぐると混乱していました。
「そもそも毎月の生活費っていくらかかってるんだっけ?」と家計簿アプリを開き、毎月の支出を一つひとつ確認し始めました。
育休中の夫の収入も合わせて、実際にどれくらいの赤字が出るのか丁寧に計算してみました。
数字をじっくり見つめていくうちに、少しずつ気持ちが変わっていきました。
「思っていたほど大きな問題じゃないかも?」と、膨らんでいた不安がゆっくりと小さくなっていくのがわかったのです。
「確かに収入は減るけど、育休を取ることで生まれる“時間”と“余裕”って、今の私たちにとってすごく大事じゃないか?」と、気持ちが少しずつ軽くなっていきました。
夫婦で一緒に家族の時間を大切にしながら、娘の成長を見守り、これからの人生についてじっくり考え直す。そう考えると、「今しかないこの時間を、もっと前向きに使ってみよう」という思いが湧いてきました。
決断:家族で支え合っていく
翌日、「育休、取っていいと思う!むしろ取って!」と夫に伝えました。笑
昨日とはまったく逆のことを言う私に、夫も驚いた様子でしたが、嬉しそうにしていました。
「今だからこそできることをしてみよう」
そんな新しい決意が二人の中に生まれた瞬間でした。
育児もキャリアも、どちらも大切にしていきたい。
これからも夫婦で支え合って、一緒に歩んでいきたいと、心から思いました。
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