自己理解のワークを進めていく中で、毎日の疲れもあってなかなか集中するのが難しいと感じることが多々ありました。
仕事から帰ってくると、もうクタクタで、頭もなかなか動きません。
やらなきゃいけないことはあるけれど、気力が湧かず、作業がまったく進まないのです。
とりあえずごはんを食べて、お風呂に入って、ふと携帯を見始めると、あっという間に時間が経ってしまい…。
気づけばもう23時。1日が一瞬で過ぎていくようです。
そこで、少し早起きして、仕事前にカフェでカフェオレを飲みながら作業することに変えました。
朝の静かな時間を利用して、少しずつ自分と向き合っていく。
自分の棚卸しをするように、「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」を整理していく作業が少しずつ進んでいきました。
最初の壁:価値観をピラミッドにする作業
自己理解のワークで最初につまずいたのは、
自分の「大事なこと=価値観」をグループに分け、それをピラミッド状に並べる作業でした。
出てきた価値観をいくつかのグループに分け、優先順位をつけてピラミッドにしていく…と聞くと簡単そうですが、これが思った以上に大変!
大量の価値観が単語として溢れ出てきて、それをグループ分けしていくのですが、「この価値観はここでいいのかな?」と悩みながら進める日々でした。
例えば、「成長」「挑戦」「熱中」「全力」といった言葉が一番多く、次に「好奇心」「ワクワク」「楽しむ」「冒険」などが続きました。でも、「この単語、このグループでいいのかな?」と思ってしまう言葉もあって、結局ジャンル的に一番近いかな…という感じでまとめるしかありませんでした。
終わらないピラミッド作り
何度もピラミッドを作り直してみたものの、「たぶんこれで合ってるかな?ん?」といった感じで、どこか納得しきれないまま終わっていました。
自分の価値観としては確かに「大事」だとわかっているのですが、心から腑に落ちている感覚にはまだ遠い。最終的には、「まぁ大事だよね、うん・・・」といった曖昧な納得感で一応の完成を迎えたものの、本当にしっくりくるものではありませんでした。
やりたいことが見えないもどかしさ
次のステップとして、「大事×得意×好き」を組み合わせて、本当にやりたいことを探す作業に入りました。出てきた仮説には興味もあるし、やってみたい気持ちは確かにありました。
最初に挙げた「大事なこと」は、
・ワクワクを届けたい
・魅力を届けたい
「得意なこと」もリストにして整理してみました:
- 新しい学びを次々に吸収すること
- 人の立場に立って考えられること
- 目指したい未来を明確にすること
- より良い方法を探し続けること
- ゴールを決めて突っ走ること
- 目標を持つ仲間とつながってお互い高め合うこと
さらに「好きなこと」も書き出してみました:
- 美容
- 旅行
- インテリア
- 自己理解
- リフォーム
- ヨガ
- 教育
でも、こうして書き出しても、そこから「これがしたい!」という腹の底から湧き出るような情熱はまだ感じられませんでした。
安定か、挑戦かの葛藤
ちょうどその頃、私は30歳を迎え子どもを授かりたいという気持ちが少しずつ芽生えてきました。
すぐに仕事を変えたり新しい挑戦を始めたりするよりも、出産まで続けられる会社にいた方が安心かもしれない…と現実的に考えるようになっていました。
心のどこかでは「本当にやりたいことに挑戦したい」という気持ちがありつつも、「今は安定が大事かも」という気持ちが勝ってしまい、結局そのときの仮説には行動を起こさないまま終わりました。
こうして、私の「自己理解のファーストステップ」はここで一旦終了。
振り返ると、あのときの自己理解ワークはまだまだ浅かったなと感じています。
「なぜ?」が言語化できないもどかしさ
このワークを通して改めて気づいたのは、感覚的に生きてきた私にとって「自分を言葉にすること」が一番の難関だったことです。
自分の行動を振り返っても、「なぜその選択をしたのか?」と問われると、
- なんとなく嫌だったから
- なんかダメになった
- もうできないと思ったから
みたいな曖昧な表現しかできないことが多いんです。
感覚としてはわかっているのに、
いざ言葉にしようとすると何もかもぼんやりしてしまう。
それがずっと心の中にモヤモヤとして残り、言葉にできず吐き出せずにいました。
気づきの中で再スタート
この自己理解ワークで気づいたのは、これまで自分をしっかり言語化してこなかったからこそ、気づけていないことがたくさんあったということ。
そして、実際に言葉にしてみることで「ああ、私はこういうものを大事にしていたんだ」と自分のことが少しずつ見えてきました。
そんな気づきから、仕事を辞め、出産を経て、子育てをしながらも「やっぱり夢中で生きたい」という思いが残りました。
子どもが寝ている時間を使い、もう一度自己理解を深めようと再スタートする決意をしました。
次回は、そこから始まった新たな自己理解の旅についてお話しします。
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